2016年6月26日日曜日

ポルシェのライセンス問題について


ゲームで実在する車を収録しようとすると自動車メーカーの許可が必要になります。しかしゲームの内容によっては必ずしも許可が取れないケースがあります。その中で有名なのがEAによるポルシェ独占でしょう。


1999年に契約が結ばれ、以降EAから許可を得たゲーム以外「ポルシェ」名義でポルシェが出ることはなくなりました。ポルシェをベースにした市販車を製造販売するRUFやゲンバラ等を収録することでその問題を回避しているのはよく知られていると思います。(ちなみに奇しくも1999年はとあるレースゲームの2作目が発売された年です)


しかし、ポルシェは市販車だけでなくレースの方でも有名です。今年のルマン総合優勝はもちろんですが、過去も輝かしい歴史があります。グループ5なんて2度もポルシェのせいでシリーズが成り立たなくなるぐらいトンデモナイことが起きていました。幾ら市販車は(失礼な言い方ですが)代用品でカバーできても、レースカーは非常に難しいと思います。(とあるレースゲームでは苦肉の策としてRUFを911のレースカー風に仕立てたり、アメリカの架空のブランドとして935を収録していましたが、これが限界でしょう。)

そして市販車の方も代用品では完全にカバーすることはできません。918や959といったスーパーカーはもちろんですが、80年代を席巻したFRポルシェや356など初期のモデルもカバー不可能です。

だからEAが独占することによる弊害は非常に大きいものと見ています。



勿論EAからもレースゲームは出ています。しかし、メインのNeed For Speedシリーズは元々収録車種が絞られているゲームなのであまりポルシェが出てきません。多くても2桁行くか行かないか?といった程度。しかもHot Pursuit(2010)以降形成していた複数スタジオ体制が崩壊し、1スタジオ体制になってしまったせいで1年空白が空いてしまいます。(実際NFS(2015)に関してはRivals発売後1年空白が発生、今作の翌年にあたる今年も新作はナシとはっきり明言されています。)


勿論EAにはモータースポーツ路線で常に新車を投入するRealRacingもあることは知っています。しかし、それでもポルシェを語るには物足りない感じが否めません。それにF2Pのモバイル端末向けゲームというのも好ましいものではありません。




前述の通りEAから許可を取ればポルシェを登場することは可能です。実際ドライビングエモーションSというゲームは当時EAとスクウェアが提携関係であったため、ポルシェの実車収録が可能になりました。

初期のPGRシリーズやForzaシリーズはEAからサブライセンスを付与してもらう事で収録が可能になっています。これはマイクロソフトの力が大きいでしょうが、それもEAの態度を変えたせいで一回破綻してしまっています
Horizon2以降は再びEAとサブライセンスを結ぶことに成功しましたが、これはForza Motorsport 6も含めた2作の契約であり今後続く保証はありません。

それにForza Motorsport 6のポルシェパックは不十分と言わざるを得ませんでした。収録されることは嬉しいのですが、所謂シルエットフォーミュラを拡充しているのに935が出てこなかったのは非常に不満です。(まあこの不十分さが”ポルシェパック2”で補充してくれるなら文句はないんですけど)


今年は前述の通りNFS新作はないですし、Forzaに付与されたサブライセンスもHorizon 2とMotorsport 6限定ですので寂しい年がやってくる・・・と思っていました。




しかし今の状況を打破できるのでは?という情報が入ってきました。
PCや今後CS機で発売予定のレースシムである「Assetto Corsa」にポルシェが「公式」で収録されることが決まりました。

しかも公式サイトを見る限りは開発元のKunosとポルシェが直接パートナーシップを結んだと発表しています。
Forzaの時でさえEAの名前が出てくるのに、今回は全くその点はノータッチ。前々から「ポルシェの独占契約は2016年で終わる」という「噂」がありました。

もちろんこのゲームだけが例外でしたというヲチも考えられますが、この問題が解決するか否かその真偽がハッキリするのはそう遠くない話でしょう。是非ともこの契約に終止符が打たれ、色んなゲームにポルシェがでるようにあってほしいものです。






ちなみにForzaでは今後が不明瞭だと言いましたが、最新作に911 GT3 RS 4.0と思われる車両がトレイラーに登場しています。これに関しては公式の言及がないので、近い将来明確に表明してほしいですね。